間引きの代わりに植え替え
4月下旬に種まきしてから約1カ月が経過し、「とうもろこし」の苗は順調に生育してきました。
1畝目は既に穴が開いている黒マルチを利用して種をまきましたが、株間が20㎝しかなかったので1穴おきにとばして種をまいていました。
ですから仮に全て発芽したとしても苗がない穴が半分ある事になり、株間は40㎝ある事になります。
このまま栽培してももちろん良いのですが、「とうもろこし」の株間は30㎝という事を考えると少し余分なスペースとなるし、空いた半分の穴を活用しても良いだろうと考えました。
普通なら1つの穴に発芽している複数の苗を最終的に1つを残して他を切り取って間引きするのですが、今回は掘り起こして空いている穴に植え替えする事にしました。
これなら新たに種をまく必要もないし、種も無駄にならないというわけです。
このように「間引き」をせずに「植え替え」するというのは種も苗も無駄にしないのでいい事尽くめのような気もするのですが、欠点もあります。
それは苗を掘り起こす際に元々残す方の苗の根を傷めてしまう事です。
通常の「間引き」では3粒まいて3粒とも発芽した場合、成長段階に応じて3株を2株にし、2株を最終的に1株にしますが、この時掘り起こしたりせずにハサミなどを使って残す方の株の根を傷つけない様に「間引き」する苗を切り取ります。
ハサミを使わずに「間引き」する苗を引っこ抜けば良いと思う方もいるかもしれませんが、苗を引き抜いたり掘り起こしたりするとどうしても残す方の苗に少なからずダメージを与えてしまいます。
元はわずか直径10㎝程度の小さな穴に3粒の種をまいて、発芽して土中に根を伸ばしていますので、3つの苗から生えている根が狭いスペースの中で複雑に絡み合っています。
「間引き」する苗だから関係ないやと思って無理に引き抜いたり掘り起こしたりすると、残す方の苗の根に引っかかって千切れたりしてしまいます。
どれだけ注意しても複雑に絡み合った根を無傷に残すというのは難しく、それ故に地上部分の根元をハサミで切った方が良いというわけです。
「植え替え」にはこうした欠点があるのですが、だからといって「植え替え」が絶対ダメというわけではありません。
欠点を承知しながらも種や苗を節約できるという利点を重視して「植え替え」するのもありだと思います。
「植え替え」をする場合は残す方の苗の根も植え替えする方の苗の根もできる限り傷つけない様に最大限の注意を払います。
掘り起こす場合は両手を使って苗の外側包むようにゆっくりと持ち上げます。
その際にゆっくりと丁寧に持ち上げて根がきれいに取れれば良いのですが、そうでなければ他の苗も一緒に掘り起こしてしまいます。
掘り起こした上で絡んでいる苗をゆっくりと外せばよいのです。
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