蔓もの野菜には敷き藁
「すいか」や「かぼちゃ」といった地面を蔓が這う野菜では、蔓が土に直に触れないように藁を敷くのが一般的です。蔓が土に触れて汚れると病原菌が付いたりして傷んだり腐ってしまいやすくなるのです。しかしながら、「すいか」や「かぼちゃ」といった蔓物野菜は栽培面積が広いので伸びる蔓全ての下に藁を敷くには大量の藁が必要になります。近所の畑で栽培している「すいか」や「かぼちゃ」を見ても全ての栽培区画に藁を敷き詰めている所は少ないです。あまり価値がなさそうに見える藁ですが、これが意外と値段が高くて入手しずらいのです。農家さんなどでは自前で用意したり独自のルートで藁を入手したりできますが、一般の家庭菜園者ではホームセンター等で購入するしかありません。確かにホームセンターなどでは藁を販売しているのですが、ポリ袋に少しばかり入っているのが1袋500円位します。あまりに高いのでまだ購入した事はないのですが、その1袋ではせいぜい1平方メートル位しか敷く事ができないのでは思われるほどの量なのです。苗を1個や2個程度で栽培するのなら間に合うのかもしれませんが、何個もの苗を栽培するならとても1袋では足りません。今年は合計9本もの苗を栽培しているので、最低でも5袋、できれば10袋位は欲しくなりますが、それではとても高くついてしまいます。そうした値段の高さから藁を敷くのは結構敷居が高く、当初は元々持ち合わせていた「防草シート」を敷いていたというわけです。
「敷きわら」に代わる「わらネット」
「すいか」栽培において必須ともいえるのが「敷きわら」ですが、その代わりとして「わらネット」を設置しました。あまりに高くて手が出なかった敷き藁に代わってこの「わらネット」なら手軽に設置できます。値段は近所のホームセンターで1980円でしたが、幅1m、長さ20mと大きさは申し分ありません。これまで敷いていた防草シートを取り外して、早速「すいか」の栽培区画に設置しました。苗は9本とかなりの数を植えていて栽培面積も相当ありますが、ネットを折り返して2列にしても余るほどの十分なスペースを敷く事ができました。
「敷きわら」と「わらネット」の利点
「防草シート」を止めて「わらネット」を設置したのには理由があります。それは「わらネット」には本物の藁と同じ様に隙間があるからです。「防草シート」は草が生えてこない様にキメが細かくなっていますが、それでは伸びた蔓が土から養分を吸収する事ができません。「すいか」の栽培は経験少ないのであまり詳しくはないのですが、藁を敷くのは土に蔓が付いてしまわないようにすると共に藁の隙間から蔓が養分を吸収できるようにするためだと思います。ただ単に土が土がつかない様にする為だけならブルーシートの様なものを敷いておけば良いはずですが、そんな栽培の仕方をしている畑は見た事がありません。藁を敷く事によって土に付かないだけでなく、隙間から養分が吸収できる、そして藁は自然に還るので藁が重宝されているというわけです。そうした藁の利点を取り入れたのが「わらネット」で、土には還りませんが、蔓が土に付く事もなく隙間もあるので養分が吸収できるのです。栽培が終われば簡単に外せるのでとても便利です。しかもこの「わらネット」は銀色で日光を反射するため、害虫の忌避効果もあります。値段が2千円程度と最初は悩みましたが、購入して正解ではないでしょうか。
コメント
スイカやかぼちゃの蔓はサツマイモと違い殆ど栄養は吸収しません
根をはることはまれです
なるほど、すいかやかぼちゃはつるからあまり栄養を吸収しないのですね。ご教授ありがとうございます。