種まき失敗で苗を購入(3月25日)
最近は種から育てているブロッコリーですが、今回は苗を購入して栽培する事にしました。
昨年秋に実は種をまいていたのですがことごとく失敗に終わってしまい、今期は収穫不可能と思っていたところに、たまたま苗が半額で売られていたのを見たのが始まりです。
まず、種まきが失敗に終わったというのは種まきの時期が少々遅かったので発芽率が悪かったというのがありますが、発芽したにも関わらず、苗が小さすぎた為に冬の寒さに耐える事ができなかったという事情もあります。
ブロッコリーは寒さには強い方ですが、苗がある程度の大きさにならないと耐寒性が十分に発揮されません。
とはいえあまりに種まきが早過ぎると苗が虫に食べられて筋だけになってしまったり、花が咲いてしまったりと時期の見極めはなかなか難しいものがあります。
さて、種まきが失敗して春先のブロッコリーの収穫を諦めていた矢先に苗が10株200円と格安で売られていました。
半額で格安といっても状態が悪いわけでなく、ただ単に売れ残っただけのようでした。苗の状態なら今植え付ければ2カ月ほどあれば収穫できます。
苗の植え付け(3月25日)
購入してきた苗を早速植え付けます。畝幅60㎝、1条植えで、株間は40~50㎝で植え付けていきます。
ポット苗の植穴をあけてまずは水を注いで、土壌に十分水を与えたうえで、苗を穴に植えこみます。
植えこんだ後に又上からたっぷりと水を注げば植え付け時の水遣りは万全です。
ポイントはやはり株間をできるだけ空ける事です。
苗の状態では全然気になりませんが、成長するにつれてどれだけのスペースを確保しているかが重要になってきます。
畝幅が狭く、隣の畝との間が近かったり、株間が狭かったりするとブロッコリーの葉が十分に伸びる事ができなかったり、葉が重なって日当たりが悪くなってしまったりして生育の障害となってしまいます。
株間を詰めればもちろん沢山植える事はできますが、結果としてかえって十分に育たないという事にもなります。
風除けで苗を育てる(4月10日)
植え付けたばかりの苗は葉も茎も小さくて虫に食われたらひとたまりもありません。
苗の状態では葉の大きさはわずか数センチで枚数も少なく、柔らかいので虫が好んで食べてしまいます。
幼い苗の状態で虫に食べられてしまうと苗が筋と茎だけになってしまい、完全に再生不可能となってしまいます。
ある程度株が大きくなれば葉の数も面積も増えてきますし、葉が固く丈夫になってくるので虫の被害にも耐えられるようになってきます。
それまでは不織布や虫よけネットなどでトンネル栽培にするのも良いのですが、気軽に簡単にできるのが肥料袋を使った風除けの設置です。
鶏糞、牛糞堆肥、化成肥料など袋は何でも良いのですが、肥料袋は総じて丈夫なので風除けに苗を囲うには最適です。
苗の四隅を短い支柱を4本使って囲いますが、この時袋が風でペラペラしない様にキッチリとテンションを張って支柱を差し込みます。
理想的には苗の中心から四隅がそれぞれ同じ距離になる事ですが、コツは最初は2隅に支柱を差し込んでから、残りの2隅を等距離にテンションを張りながら支柱を差し込むとうまくできやすいです。
風除けで保護した苗が順調に生育
苗の植え付けから1カ月が経過し、保護の為に囲っていた風除けでは最早狭くなってしまいました。
もうブロッコリーの葉が風除けに接触し、これ以上このままにしておくと生育の障害になってしまいます。
もうここまで株が成長すれば丈夫になりましたし、多少の虫食いでも耐えられますので、もう風除けの必要性はなくなります。
風除けを外して株の順調な生育(5月4日)
苗の植え付けから2か月後の初収穫(5月23日)
苗を3月下旬に植え付けて、丁度2カ月で収穫できるまでの大きさに成長しました。
葉には所々虫食いがありますが、肝心の食用となる花蕾部分は被害はありません。
花蕾部分の直径が15㎝ほどあれば収穫適期ですが、あまり大きくなりすぎると花蕾の花が咲いて黄色くなって食味が落ちてしまいます。
収穫するには花蕾部分が濃緑色で固く締まった時が一番の適期です。
大花蕾収穫後の側花蕾の収穫(6月10日)
ブロッコリーは中心の大きな花蕾を収穫しても周りからでる側花蕾を収穫できます。
中心の大花蕾は1株につき1個しか収穫できませんが、側花蕾は複数本収穫できます。側花蕾は一般的にはわき芽と呼ばれ、品種や株の状態にもよりますが、5~10本位は収穫できます。
コメント