「直播き」と「苗作り」の違い
8月下旬に栽培を始めた「はくさい」ですが、10月に入って成長にばらつきが出てきました。同じ時期に同じ様に栽培しても成長の違いは出るものですが、今回は明らかに「直播き」と「苗作り」といった栽培方法による違いが出ています。結論からいえば「直播き」の方が完全に成長が早く、「苗作り」して植えた方は成長が遅いです。「直播き」すれば根が何の制約もなくスムーズに成長できるのに対して、「苗作り」してから植え付けする場合は苗を作るスペースの制約に加えて植え付けしてから定着するまでのロスがあって成長が遅れてしまうものと思われます。「苗作り」の際はセルトレイを使用して種まきしたので根が張るスペースが狭いので大きくはなりませんし、畑に植え付けてから根が定着するまでには時間がかかります。植え付けの際に繊細な根を傷めてしまう事もあり、苗の植え付けはなかなか難しいものです。セルトレイが狭ければポットで「苗作り」するのも手ですが、そうすると専用の種まき用の土が多く必要となり、作れる数も少なくなってきます。畑の土を使って苗作りをすればいいではないかと思う方もいるでしょうが、やはりポットなどへ種まきする場合は専用の種まき用の土を使う事が望ましいです。私も初めは畑の土をポットなどに入れて苗作りしようとしましたが、発芽率が悪くて成長の程度も芳しくなく、結局専用の土を購入した経験があります。
成長の違いは上記2枚の写真を見れば一目瞭然で、最初の写真は「直播き」したもので後の写真は「苗作り」したものです。こうしてみると明らかに「直播き」したほうが良いと思われますが、これは「ふじやま」さんの菜園の場合で全ての事例に当てはまるわけではありません。「苗作り」する場合は種播きの時期を早めて大きめのポットで苗を作るなりすれば成長の遅れは十分カバーできると思います。また、「直播き」する場合でも直射日光や害虫の被害を避けるために寒冷紗や防虫ネットを活用すれば問題なく成長すると思います。今回は「直播き」と「苗作り」の両方を試す事でリスク回避の意味もありましたが、次回からは十分な保護をした上で「直播き」するのも良いと思っています。
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